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2008年3月31日 (月)

The Last Monday Bar Club

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(画像はロンドン、ピカデリー・サーカスの夜景)

英国滞在最終日、すべての仕事が終わり荷物のパッキングも終えてから、地下鉄エッジウェア・ロード駅近くのパブへと向かった。小さな同窓会に参加するためである。

ケンブリッジ大学留学中、いい歳して(当時すでに三十路だった)所属カレッジのボートクラブでボートを漕いでいたことがある。このクラブにはカレッジを設立した女性の名にちなんで、The Lady Margaret Boat Club (LMBC)という名が付いていた。

さて近頃、ロンドンとその近郊に住むボート部OBたちがThe Last Monday Bar Clubという同窓会を開いている(名前の由来はいうまでもなく、かつて所属したクラブの頭文字LMBCにかけたものである)。毎月最後の月曜日にロンドン市内のパブに集まり、一杯やりながら四方山話に興じるという趣旨だ。

普段は日本にいるので、今回が初参加。最近は英国のパブもモダンでコンチネンタルな内装が増えてきたが、今回の会場は、ジョンブルがやってますと大書してあるかのような、いかにも伝統的な英国風内装のパブだった。4人のメンバーがすでに来ている。会うのは5年ぶりである。

幹事のマークは入部当時のキャプテンで、我々のボートのコーチだった。卒業とともに縁も切れたはずだったが、2005年に私がオクスフォード大学に在外研究に出た際に偶然知り合った知人がマークと同じイートン校出身で、やはりボートを漕いでいたという。ふと思い出して彼のことを知っているか尋ねたところ、知っているという答え。世界は狭いもので、再びマークとはメールつながりになり今回の渡英で再会を果たしたというわけである。

ケンブリッジ大学の学士、MITの修士、ケンブリッジ大学のPhDと学歴を積み、いまはロンドンのコンサルティング・ファームに勤めている。いかにも英国のエリートらしい完璧なアクセントの英語を話し、送ってくるメールはいつもおそろしく丁寧だ。互いの仕事の話をすると、意外にも彼のいまのクライアントは社会的事業に乗り出した慈善団体だという。彼自身は、社会問題解決のための政策立案や外交政策に興味があるという(確か、彼の博士論文は中東の現代和平外交史だったはずだ)。将来は政治の世界を目指すのかと問うと、いやそれはわからない、ただ興味はある、と答えていた。そして、興味があるなら今度チャタム・ハウスに来いよ、面白いから、と誘ってくれた。経営コンサルタントの常でやはり忙しいらしく、この飲み会の後もオフィスに戻って仕事だそうだ。

ジョージとジェラルドは、2002年のメイ・バンプスで同じクルーだった。不運があり、もう少しのところで獲得できたブレードを逃して涙をのんだ仲である。その後も彼らはボートを続けて大学の軽量級ボート部のクルーに抜擢され、毎年ヘンリー・オン・テムズでおこなわれるオクスフォード大学との対抗戦に出場、ケンブリッジとオクスフォードの体育会メンバーにとって最大の栄誉である「ブルー」の称号を得た。ボートは長身の選手が有利な競技だが、二人とも必ずしも体格に恵まれていたわけではない。人に倍するトレーニングを重ねて手にした結果である。すべて私の卒業後のことだったので改めてそのことを話題にし祝福すると、二人そろって「まあね」とはにかんだ。

後はおきまりの昔話だ。マークの次のキャプテンとなったジェフは当時つきあっていた美人コックスの彼女と幸せな結婚をして子供ができたとか、マークがある飲み会で知り合いお持ち帰りした女の子が、後になって実は同じボート部のデイブの元彼女だったことがわかり、すごくきまりが悪かったとか、あんなに練習嫌いだったクリスも最後の年には一番ボートで活躍してたとか・・・。

明日の朝早くロンドンを発つので早めに引き上げることになったが、またいつでも来いよ、の声はやっぱり嬉しいものだった。

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