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2008年3月28日 (金)

Skoll World Forum 2008 (3)

カンファレンス、最終日。午前中のセッション'Growth Finance for Social Entrepreneurs'に参加。社会的事業の育成に寄与できるファイナンスについて論じていた。数年くらい前までは、社会的企業へのファイナンス自体、まだ奇異な目で見られる物好きな行動と考えられた。しかし今回のカンファレンスに参加している金融機関やベンチャーキャピタリストからは、いまはそのような社会的企業に対しても通常のベンチャーなどへの投資と全く変わらないスタンスで投資をしているという声を何度も聞いた。社会的事業がごく普通の事業と同様に扱われるまでにあたりまえになってきたのだろう。

また社会問題解決活動のすそ野を広げる意味でのfor-profit(営利)活動はどうあるべきか、が注目を集めた論点の一つであった。このような社会問題の解決はnon-profit(非営利)ベースでおこなわざるを得ないしまたおこなうべき、という考え方がまだまだ多い中、今後のホットイシューとなりそうだ。

閉幕セッションでは、元米国副大統領アル・ゴアが講演を行った。カンファレンス参加は2006年に続き、2回目となる。
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クリントン政権副大統領時代、提唱した情報スーパーハイウェイ構想によってインターネットの爆発的普及を支援し、その後ナノテクノロジー研究を積極的に支援するなど手腕を発揮した。一方長年(1970年代から)地球規模の気候変動など環境問題への人々の意識を高めるアドヴォケイター役を担っており、その貢献によって2007年度ノーベル平和賞を受賞している。講演内容に特に目新しい点はなかったが、積極的な発言とネットワークづくりのうまさにはやはり感心させられた。

三日間のカンファレンスは、あっという間にフィナーレを迎えた。三年前にはじめて参加したときにはまだまだ規模も小さかったが、毎年参加者の質・数ともにめざましく向上している(しかしその分参加費も高騰し、もはや学生には手が届かないところまで来てしまった)。

私自身は研究者としての参加であり、さまざまな情報収集に専念する受け身の立場だが、毎回非常に多くの刺激を受ける。多くの参加者がそれぞれにインスピレーションを得、ネットワークを広げる機会になったことだろう。彼らが今後どのように「社会を変えていく」のか、刮目である。

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