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2008年11月 1日 (土)

政策懇談会(08年11月)

出張で上京したついでに財務省勤務の友人が主催する私的勉強会、『政策懇談会』に参加した。今回のテーマは、サブプライム危機に象徴される最近の国際金融情勢について。財務省国際局の池田洋一郎氏が講師を務めた(詳細はこちら)。

今回の危機は債権の証券化が進んでいたこと、すなわち、1.ある金融機関(A)が集めたサブプライムをふくむ住宅ローン債権が、2.SPV(特別目的会社)にうつされて簿外資産に変わり(よって自己資本比率規制にはひっかからずに債権を集めることができる)、3.この債権を資産とするSPVで住宅ローン担保証券が発行される。そして、4.この住宅ローン担保証券は他の金融機関(B) に転売され、5.金融機関(B)では、それを資産としてその他証券化商品とともに、資産担保証券やCPを発行、6.これが投資家に販売される・・・、という複雑な経路をたどっていたことで助長された。そもそもは家を担保にした単なる住宅ローン債権なのだろうが、複雑な経路をたどって証券化された商品を買う投資家にとってみれば、何を買っているのか非常にわかりにくそうだ(よってリスクも計りにくかろう)。

一方、金融機関の間で債権がデフォルトを起こした際の保険となる債務保証契約(CDS)も元本と関係なく設定できて、しかも市場ではなく金融機関の相対取引のため、誰も全体像を知ることができない。

このように当事者にとってわかりづらい証券化債権や、債務保証契約で問題が起これば、誰もが疑心暗鬼になるだろう。今回のようなパニックになるのもよくわかる・・・。

私自身は金融については素人なのだが、まさに国際金融の最前線で仕事をしている講師の説明とわかり易い資料、そして財務省や日銀、民間金融機関に勤める金融のプロフェッショナルたちのディスカッションのおかげで、非常に臨場感があり興味深い勉強会であった。

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