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2010年11月 6日 (土)

田中均氏講演会

六本木で開かれた元外交官の講演会に出席した。スピーカーは日米半導体交渉、沖縄普天間基地返還交渉、朝鮮半島六カ国交渉、日朝拉致被害者交渉など外交の最前線に携わった、元外務審議官の田中均氏(現在は東京大学公共政策大学院客員教授)。

「外交思考」を、1.戦略性、2,一貫性、3.能動性、4.情報という軸によって説明し、「大きな絵(グランドデザイン)」のもとでの意思決定と交渉のプロセスを通じて、目標の達成を目指す。そして政治家・外交官(官僚)・国民の立ち位置についても触れる。

その内容は、今学期大学で『交渉行動と意思決定』という授業の担当している私にとっても、大変興味深いものである。

外交の最終的な判断を下すのは政治家の仕事だ(官僚ではない)。常に外交の現場にいて、外交思考を鍛える機会に恵まれる外交官に比べ、そのような機会の少ない政治家の外交思考の習熟度、とりわけ外交的な能動性(リーダーシップ)を発揮する 際のリスクとリスクテイクした責任への感覚が重要になる。

そしてそれはとりもなおさず、政治家・官僚を輩出する母体となり、かつ世論形成を担う国民がいかに外交思考に習熟しているかの問題でもある。我が国はいかなものであろうか、考えることしきりであった。

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