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2015年11月23日 (月)

オクスフォード大学に出願する2

(承前)

4.面接
面接はスカイプを通じて行われた。インタビュアーは2名、時間は30分ほどであった。出願動機、研究目的、これまでの経歴、今後のキャリア、海外で多くの多様な留学生の中でやっていく自信はあるか、PhDを持っているのになぜまた修士課程に出願したのかなど、きめ細かく訊かれた。

インタビューも終わりの方になるとインタビュアーの一人は上機嫌で、「通知が届くまで3週間ほどかかるから待っててね」ともう合格したかのように今後のことを、あれこれと教えてくれた(日本ではそんな会話はあり得ない 笑)。

5.学部からの合格通知
3週間ほどして学部からの合格通知が届いた。が、これが条件付き合格(conditional offer)だったのだ 涙。英語圏の大学で学位を取っていたので語学試験免除申請を出したのだが、「語学試験免除の申請が通らなかったので、語学試験を受験せよ」とのお達しである。これにはかなり驚いた(後でオクスフォードのほかの学部の教員に訊いてみても、そのようなことは珍しいという)。前回の留学が20年近く前だったからか、出願書類や面接時の英語が拙かったからか、理由は定かではない(実際に留学してみると、クラスメイトの第一言語はすべて英語で英語力の差は明らかだったので、仕方ないかなとも思う)。

仕方なくIELTSを受験した。オクスフォード大学では、オーバーオール・スコア7.5以上、各コンポーネント7.0以上の成績が求められる。1回目の試験でオーバーオール・スコア7.5を取ったが、ライティングが6.5で7.0に届かなかった。その後も再受験するがライティングがどうしても7.0に届かない。しかし釈然としないものがあったので学部に経過を説明し、英国で博士号も取っているし、英語で本も論文も出版しているのだが、各コンポーネント7.0以上の成績が必要かもう一度問い合わせてみると、「それならいいです」とあっさり無条件合格(unconditional offer)に変わった(・・・一体なんなんだ??)。

こういうところは、故意に裁量の余地を大きめに残す英国流の選考方法である。日本ならばそもそも語学試験免除申請の時点で確実に語学試験は免除されたであろうし、語学試験を課されることになったなら、IELTSで7.0に届かないコンポーネントがあれば確実に落ちただろう。よく言えば柔軟性に富んだ、悪く言えばいい加減なものである。

6.カレッジからの受け入れ通知
その後、出願に際して第一希望としたNew Collegeから受け入れの通知があった。オクスフォード大学には40ほどのカレッジ(学寮)があり、学生はそのいずれかに所属することになる。歴史、学生数、得意分野、名声・財力などは様々だが、教育学研究科からだと出願できるカレッジは、以下の通りであった。

学部生・大学院生のカレッジ:Brasenose, Exeter, Harris Manchester, Jesus, Lady Margaret Hall, New, Pembroke, Regents Park, St Anne’s, St Catherine’s, St Edmund Hall, St Hilda’s, St Hugh’s, St Peter’s, Trinity, Wolfson and Worcester
大学院生のみのカレッジ:St Antonys, Linacre, Green Templeton, St Cross, Kellogg and Wolfson

この中から選ぶなら、個人的にはNew Collegeが筆頭にくる(オクスフォード全体の中から選ぶならNew Collegeに加えて、Balliol, Christchurch, Magdalen, Merton, Nuffield, St. John'sあたりが入る←カレッジの財力と知名度で選んだ)。

参考:オクスフォード大学の各カレッジの財力

参考:オクスフォード大学のカレッジ別の学力ランキング(学部生)≒知名度

カレッジへの受け入れが決まれば、出願手続きはすべて終了ということになる。
こうして無事にオクスフォード大学への留学が決まった。

そもそも過労で倒れるというアクシデントがきっかけで始まった大学院受験だが、まだ修士課程くらいなら合格できることがわかってほっとした。体調や仕事との兼ね合いで併願もできずリスクは高かったが、結果的には集中できたのかもしれない。毎年多くの学生の大学院進学指導や推薦状作成をしているが、それも役に立ったといえそうだ。

大学院の受験も、就職活動も、奨学金や研究資金の申請も、出願の基本は同じだ。つまり

「自分はどういう人間か、これまでどのように生きてきたか(自己紹介・これまでの実績)、

なぜこれをしようとしているのか(志望動機)、

ここでの経験を今後どのような貢献に変えてゆくか(将来展望)」

という3点をいかに説得的に語れるかにあると思う。出願はいろいろと面倒なことも多いが、その中でこの3点を語れる場所は意外に少ない。十分に練った書類を作れるかが試されるのだ。

以上、留学を考える人の参考になれば幸甚である。


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