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2015年11月22日 (日)

オクスフォード大学に出願する1

留学を考えている方の参考になればと思い、2015年10月にオクスフォード大学大学院教育学研究科に入学するまでの経緯をまとめておく。

1.出願までの経緯
2015年9月から1年間サバティカル・リーブをとれることになった。在外研究をするつもりで受け入れ先に申請を、と思っていた矢先に過労で入院してしまい、申請ができなかった。

それならばと、ずっと興味のあった高等教育論について研究することにして大学院の修士課程での留学を考えはじめる。大学教員をしているが、教育について体系的に学んだり研究したことはない。今後速いペースで進む若年人口の減少や高等教育のグローバル化を日本の高等教育機関はどのように生き抜いていくのか、ということにも興味があった。

2.出願先選び
出願先として検討したのは、ハーバード大学オクスフォード大学ロンドン大学教育研究所(IoE;現在はUCLと合併)の3校である。いずれも高等教育専攻の修士課程を持つ(母校の一つ、ケンブリッジ大学は高等教育専攻がなかった 涙)。

ハーバード大学は出願に際してGMATのスコアが要求されるが、受験している時間がなかったのでパスした。IoEも小さな子供のいる家族を連れての留学だと、ロンドンは都会過ぎてちょっと難しい。結局ほどよく田舎のオクスフォード大学に出願することにした。

通常は滑り止めも出願するものだが、時間がとれずオクスフォード大学専願となった。

3.出願書類
オクスフォード大学の選考プロセスは、学部による書類選考、面接(スカイプ面接も含む)、カレッジによる書類選考、合否の決定(条件付き合格の場合もある)となる。

出願はウェブを通じて行う。ウェブに所定の記入事項を入力してゆくが、項目は多岐にわたり、いろいろと調べながらの入力で、数日かかった。

オクスフォード大学に提出する書類は下記の通り。推薦状を除く書類のほとんどは、2014年の夏休み期間中に時間を見つけてこつこつと収集・作成した。

1.出願動機書(personal statement)
2.2000ワード以内のエッセイ2点
3.履歴書
4.推薦状3通
5.学部・大学院等の成績証明書
6.学費を支払えることを示す証明書
7.英語を母語としていない場合は英語語学試験のスコア
8.7.の英語語学試験の免除を希望する場合はその理由書

1.は、1から2ページ程度にまとめる。

2.は私の場合1点は自分の研究書の要約、もう1点は日本の大学教育システムについての概要をまとめた。アカデミック・ライティングのレベルを試すもので、大学院レベルの英語のエッセイ・論文が書けることを示せればよい。

3.履歴書の書式は自由。自分の経歴・強みを十分に伝えられるように書く。年齢が年齢なもので、書くことには困らなかった。

4.は1通は直近の学位を取得した際の指導教員からでなければならない。私の場合、1通はケンブリッジ大学博士課程時代の指導教授、2通目は互いの研究領域をよく知っていて、教科書を共著したりした経営学者、3通目は職場の同僚で授業を共同開講している経済学の先生に依頼して、引き受けてもらえた。

5.出願に必要な学部の成績は、First ClassかGood Second (2.1)もしくはそれに等しいものが求められる。GPA換算の目安は3.6以上といったところである。私は学部を1992年に卒業していて、当時はGPAの仕組みはなかったが、その場合は自分で計算して提出する。計算してみるとGPAは3.66だったので、足切りされる心配はなかった。

6.教育学研究科の学費はオクスフォード大学の中でも最も安い部類に入るが、それでもEU域外からの留学生の場合カレッジ・フィーも含めて19,000ポンドほどかかる(最も高いのはMBAの50,200ポンド)。生活費も含めるとおおむね30,000ポンドほどかかるので、必要な資金を手当てしておく必要がある。過去の留学はすべて奨学金でまかなったが、今回は自弁である。

7.IELTSなら、オーバーオール・スコア7.5以上、各コンポーネント7.0以上の成績が求められる。英語圏の大学で学位を取っていれば語学試験免除申請を出すことができるので、8.の語学試験免除申請書を出した。

続く。


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